香港人の挨拶:How are you?=もうご飯食べた?
広東語を初めて勉強したときのこと。
「お元気ですか。」は何ていうのかな?
と思って調べたら「もうご飯を食べましたか。」
・・・はて?なんのこと?
なんで「ご飯食べた?」なんてきくのかなと
不思議に思った次第。
英語では”How are you?”ですよね?
確かに広東語の辞書には
「お元気ですか。」は「ネイホウマー?(你好吗?)」と
一応は書かれています。
でも普段は誰も使わない。
それよりも人と会ったらまず
「食飯未呀?(セッファーンメイアー?)」
つまり「もうご飯食べた?」って言うんです。
これって実はとてもやさしい気遣いなのです。
お年寄りにきいたり
マンションの管理人さんにきいたり
工事のおじさんにきいたり
掃除して下さってる方にきいたり
とにかく今が何時でもきいていいのです。
食事どきじゃなくてもいいのです。
朝は「もう朝ご飯食べた?」と言うことが多いですが
お昼近くになればもうそれからはずっと
「もうご飯食べた?」です。
最初そういう気遣いがわからない頃は
食事の時間じゃないのになんできくの?
なんて思ったりもしました。
でも午後のとても遅い時間に
まだお昼を食べていないときもありますよね。
まだと答えたらそれはそれは驚かれます。
早く食べに行きなさいと心配して言ってもらえます。
ある日、長く見かけなかった管理人さんに
エレベータでばったり会いました。
「お久しぶり!!」と感動の再会をしたあとに
「もうご飯食べた?」ときかれて
とても感動しました。
その管理人さんは
私が広東語ができると御存知なかったようで
ジェスチャーでお茶碗を持って食べるまねをして
きいて下さったんです。
それぐらい親しみと優しさがこもった言葉なんです。
それを聞いたときは
私のことをマンションに住んでる外国人じゃなくって
仲間の一人みたいに思って下さってるって感じました。
こういうのって知らないと
なんでそんなこときくの?って
思ってしまいますよね。
このノリというか気遣いが
わかるようになって良かったです。
ほっこりムードで、それではまた・・・
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