香港のお年寄りが平均寿命 世界一を争う理由
ある朝7歳の双子の娘達をつれて
学校に向かって歩いていた。
ここは香港。
香港って小学生のうちは
大人が学校までつれて行くのが普通。
大人って書いたのは
親かアマさん(お手伝いさん)がつれて行くから。
スクールバスの子も多いけどね。
香港ではよくお年寄りが
空き缶やダンボールを集めて歩いている。
それを廃品回収屋さんに持って行くと
何十円か何百円かもらえるらしい。
その日はおじいちゃんが空き缶を集めていた。
なんとなく可哀想になっちゃって
子供達に「おはようございます。」って言おうねって
うながしたわけ。
子供達がご挨拶したら
そのおじいちゃんが
「おはよう!嬢ちゃんたちいい子さなあ!!」って
超元気に返してくれた。
ええっ??ま、まぶしい!
笑顔がまぶしい!
お、おじいちゃん・・・
輝いてるよ!!
あの光り方はなんだ・・・!
可哀想だなんて思ってすんません。(_ _;)
そんなこと思っておこがましかった・・・
仕事して、自由に動いていられる。
それがうれしくてしょうがないんだって
そのときわかりました。
香港に来てからびっくりしたけど
朝、街の掃除をしてくれているおばちゃんや
巨大な台車でゴミを収集してくれているおじさんや
廃品回収しているおじいちゃんやおばあちゃん達も
超元気に話しかけてくれる。
特に子供をつれているとよく話しかけられる。
「双子か?」
「はい、そうです。」
子供達もいつものように
「おはよう、おじさん。」(おじいちゃんでもおじさんと言うように仕込んでます。)
と言うと
「おー、嬢ちゃんたち!学校行くのか?
ご飯食べたか?いっぱい食べるんだよ!大きくなれよ。
いっぱい勉強しろよ。先生の言うことよく聞いてな。
大きくなったらお母ちゃんにご飯おごるんだぞ。いい子だなあ!」
というふうに返って来る。
どの人もみんな
「8時だヨ!全員集合」のノリでした。
でもさすがに「歯みがけよ!」は
まだ聞いたことがないけどね。
仕事に貴賎なんかないよね。
年をとっても毎日体が動いて
小銭程度でも稼げること。
それってうれしいんだ~
よかれと思って
家で休んでいた方がいいのになんて
思うのはおこがましい。
人それぞれで「いいこと」っていうのは違うんだ~
香港って毎年日本と平均寿命世界一を競い合っているよね。
日本人が寿命が長いのはなんとなくわかるけど
こんな大都会の人が世界一長生きだなんて
おかしいと言えばおかしい。
でもそこには老人の明るさと
働き、歩き続ける足があるからじゃないかな。
もちろん朝から太極拳して
そのあと飲茶でワイワイ話して食べてって
そういうご老人もいいけれど
死ぬまで明るく働いて
お金稼ごうっていうお年寄りも
素晴らしいよね。
お産のその朝まで畑仕事してたっていうあれかな。
何はともあれ
私の色眼鏡で世界を見ちゃいけないって
よくわかりました。
あのおじいちゃんの笑顔に乾杯!!
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