ミニバスの運転手さんの反応も私次第だった?
今日お話する体験はべつに香港に限ったことじゃないんですけど
香港で起こったことなので「香港編」としてお話しますね。
ある夜、友達の家から5歳の双子の娘をつれて
家に帰る途中でのこと。
友達の家からミニバスに乗って駅まで行こうと思い
バス停でミニバスを待っていました。
ミニバスが来て、けっこう人が乗っていました。
夜でミニバスの中がよく見えなかったので
「3人分、席空いていますか?」
と乗る前に運転手さんにドアのところで聞きました。
なぜかって?
ミニバスは立って乗ってはいけないんです。
全員座らないといけないんです。
だから席が空いていなかったら次を待つんです。
というわけで、聞いたんですけど
運転手さんはイライラした声で
「早く乗れ!後ろからバスが来てる!」
って言ったんです。
なにその態度!
私はムッとして
「そんなこと言ったって乗って席がなかったらどうすんだい!
後ろからバスが来てるって?そんなの前のバスが乗り降りしてたら
待ってるに決まってんじゃん!」
・・・と心の中でしか言えない小心者だったので
言われるままに黙ってさっさと乗りました。
幸い席は空いていて、一番後ろに3人で座りました。
そのとき最初は腹が立っていたんですが
でもよく考えたら
「どうして今日はそんなことを言われたんだろう?」
と思いました。
このおじさんだって、今日は何かいやなことがあって
機嫌が悪かっただけなんでしょう。
毎日朝から晩までミニバスを運転して
そんな生活がいやだと思う日もあるんでしょう。
もっと感謝されたいって思うときもあるんでしょう。
このおじさんだって、笑っているときもあれば
友達と冗談言って楽しく過ごしてるときもあるんでしょう。
このおじさんにも家族や友達がいて
この人のことを好きな人もいるんでしょう。
このおじさんと結婚までした人だっているんでしょう。
このおじさんを親友と呼んでいる人もいるんでしょう。
私にとっては「やなおじさん!」だったとしても
この人のことを好きな人もいる。
それなのにどうしてこの人のいやな面を
私には見せられたのか。
どうして楽しく笑っているときと機嫌の悪いときと
両方あるはずの人の一番機嫌の悪いときに私は当たったのか。
私の波長に原因があったに決まってるじゃん。
人のそういう面に出くわすに等しい波長を私が出していた。
波長がマッチした、それだけのことじゃん。
そう思ったら全部自分じゃない!と思ったわけです。
最近、私もイライラした感情で、人や物事に接していたのでは?
私も誰かを粗末に扱ったのかも?
うーーん、最近の家族や周りの人に対する私の態度はどうだったかなあ・・・?
などいろいろ考えました。
おじさんを責めるのはおかしいんじゃないか?
たとえ仮におじさんが100%悪いとしても
人を責める気持ちを持つことはおかしい・・・
少なくとも幸せになれる生き方ではない・・・
などなど、そういうことをミニバスに乗っている間ずっと
一番後ろの席からおじさんに対して思っていました。
そしたらなんだか穏やかな気持ちになって来て
「おじさん、さっきはあんなこと思ってごめんね。」
と思いました。
そして駅について、一番最後に降りるとき
さっき私は急いで乗ったからまだ料金を払っていなかったので
オクトパスカードをピッと機械に当ててお金を払おうとしました。
オクトパスカードは電車でもバスでも
自動販売機でもスーパーなどのお店でも
料金が支払える便利なカードです。
これさえあれば小銭はいりません。
そして、オクトパスカードで支払う前に
いつもミニバスから降りるときにするように
「ありがとう。」って言いました。
それからピッとカードでまず1人分を払ったのです。
そしたらおじさんが言いました。
「2人分でいいよ。」
えっ!?
「そんなに何回もピッピッてしなくていいから。」
と言っておじさんが笑っているんです。
えーっ!!笑ってるの?
暗かったけど、おじさんの白い歯がとてもよく見えました。
ミニバスは3歳以上は料金を払わなくてはいけないんです。
でもおじさんは3人分じゃなくて2人分でいいって言ってくれて・・・
私も最高の笑みをうかべて「ありがとう、運転手さん。」
と言って、そのまま降りました。
すごーい!!
なんという変わり方!
私が降りるときに「ありがとう。」って言ったから
おじさんが変わったんじゃなくて
私が一番後ろの席で、おじさんに対する感情を
謙虚でやさしい方向に変えていたときから
おじさんにはそれが伝わっていたとしか思えない!
なんだかおじさんが別人になったようで
本当にビックリしました。
でも考えたら私もミニバスに乗った直後の自分と
降りるときの自分は別人だったのかもしれない・・・
全然考え方が違ったから・・・
そんなことで、相手の反応も自分に原因があるって思ったら
瞬時に相手が変わった体験でした。
おじさん、いい経験をありがとう。
これからもそのことを忘れないで生きていくね。
教えてくれてありがとう、おじさん。
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メアリーさん、これもまた、とても素晴らしいお話ですね‼︎
香港にはミニバスがあるんですね。降車する時の運転手さんの気遣いにウルっとしました。
私は病院に勤めています。毎週月曜日の朝に全体朝礼があり、私が大切にしている院長の言葉があります。病院は職員数が多く、女性が圧倒的に多いので人間関係で悩む人が多いです。
その言葉とは、あなたが苦手だったり、嫌いな人でも、その人の事を必要としている人がいます。
私はこの言葉を聞いてから、敵がいなくなりました。無愛想な態度を取られたり、嫌な言葉を言われることもありますが、メアリーさんのブログの内容と同じではないかと思います。
そして、一つ前のブログの記事の身近な人に対しての態度が私は雑です(>_<)
おっしゃる通りだなあと実感しました。
メアリーさん、双子の娘さんがいらっしゃるんですね(≧∇≦)可愛いんでしょうね‼︎もちろん、育てるのは大変だと思いますが、楽しいだろうなぁ‼︎
くまこさん、こちらの記事にもコメント下さって本当に有難うございます。
病院に勤めていらっしゃるなんてすごいですね。
そんな中で頑張っていらっしゃるくまこさんは素晴らしいですね。
院長様のお言葉も本当に素晴らしくて
でもそのお言葉をそこまで深く受け止めて
敵がいなくなるところまでやり上げるくまこさんは本当にすごいですね。
尊敬しますよ!
なかなかそう簡単に出来ることではないと思います。
双子は大きくなると本当にいいです。
親バカですが、私を助けに来てくれたエンジェルだと思います。
でも生まれたばかりの頃は死ぬ思いでしたけどね。(^^;)
あの頃は目も五重まぶたで、
昼夜もわからなくなるほど寝る時間がなくて
人間、夜寝られたら何でも出来ると思いました。
寝させない拷問ってあるけど、あれは絶対しゃべると思いました。
そして、子供が3歳ぐらいになったら私はうれしすぎて
発狂するのではと0歳の時は思っていました。
でもお蔭様で今でも発狂していません。(^^)
お心の高いくまこさん、本当にコメントを有難うございました。