負傷しても完走!?父と息子の感動の二人三脚
この動画は本当に感動です!
まずは何の説明もなく見て下さい!
1992年に行われたバルセロナオリンピックで
男子400m競走のメダル候補と言われていた
デレック・レッドモンド(Derek Redmond)選手。
そのレッドモンド選手の
hamstring(膝腱=ひざの後ろの腱)が
レースの途中で切れるなんて
誰が予想したでしょうか?
そしてそんなひどい負傷をしても
まだ完走する!?
普通は膝腱(しっけん)が切れたら
もうどんな強い大人の男性でも
激痛で動けなくなるそうですよ。
このレッドモンド選手の精神力は一体何なんでしょう?
私はこの動画の中で
男の人が走り寄って来たとき
一体誰かな?と思いました。
誰がそんなに近くまで来るんだ?と思いました。
コーチが止めに来たのかな?と思いました。
そしてそれが父親だというテロップを読んだとき
涙が出るほど感動しました。
これがお父さんじゃなかったら
ここまでの感動はなかったと思います。
父と息子の感動の二人三脚ですね。
そのときにどうしてこの動画の
バックグランド・ミュージックに
”You Raise Me Up” という曲が
使われているのかがわかりました。
“You Raise Me Up” の本当の意味は
「あなたが私を力づけてくれる」とか
「あなたが私を元気づけてくれる、励ましてくれる」
という意味ですが、本当に直訳通り
「あなたが私を起き上がらせてくれる」とか
「あなたが私を立たせてくれる」
ということが起こっていたんですね。
つまり、その両方のことが起こっていたんですね!
私はこの動画を作った人の
テロップのつけ方が
本当にうまい!と思います。
あのナイスタイミングのコメントがないと
ここまでの感動はなかったと思います。
テロップの中で感動的な場面がありますね。
“You don’t have to do this,” he told his son.
“Yes, I do,” he replied.
“Well then, we’re going to finish this together!”
Together father and son continued.
Shortly before the finish line,
Derek’s father let him go
to complete his race.
日本語で言うとこんな感じでしょうか。
「こんなことしなくていいんだぞ。」と父は息子に言った。
「いや、やらなくちゃだめだ。」と息子は答えた。
「そうか、それならお前と俺はいっしょにこれをやり遂げるんだ!」
父と息子はいっしょに歩み続けた。
ゴールの少し手前で
デレックの父は息子を一人で行かせ
息子は完走した。
感動的な涙モノの実話ですね。
もちろんお父さんがおっしゃったように
あんなことをする必要は全くなかったわけです。
あんな無茶をするなんてバカだという人も
いるかもしれません。
怪我がひどくなったらどうするの?って
母親的な発想をする人もいるでしょう。
全くの正論です。
でもレッドモンド選手にとっては
完走することに意味があったんですね。
彼なりのオリンピックに対する思いがあって
どうしても完走したかったんですね。
そしてお父さんはそういう息子の意志を
心から尊重して、応援して
静かに隣に寄り添っていたんですね。
ただやりたいという子供の意志を
理不尽だとか何とかいう理屈抜きで
無条件に尊重して
更に手を差し伸べていたんですね。
立ち木の下で見守る親の
素晴らしい手本ですね。
子供の一番のファンは親なんですね。
この動画を作成して下さった
コニー・リン(Connie Lynne)さんに
心から感謝します。
余談ですが、コニーさんの娘さんは
この動画をアップしたちょうど1年後の同じ日に
交通事故で亡くなったそうです。
まだ大学生の娘さんだったそうです。
週末にコニーさんの待つ家に帰ろうと
車を運転していたときに
恐らく道路に出て来た動物を避けようとして
急にハンドルをきったために車が大回転し
溝に車ごとひっくり返り、即死だったそうです。
そしてこの後、コニーさんは御自分で
Don’t Give Up という希望のメッセージを
皆で広げましょう!
と動画の説明欄に書いていらっしゃいます。
最愛の娘さんを交通事故でなくして
それでもまだそういうことを書けるなんて
キレイ事だけでなく真の強さを生きていらっしゃる
すごい方なんだなあと思いました。
この動画の中のレッドモンド選手と共に
動画の制作者のコニーさんにも本当に感心しました。
お二人に勇気を頂いて感謝します!
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