香港のレストランではお客が自分でお皿を洗う?
香港のレストランでは
お客さんが自分でお皿を洗うというのは常識です。
どういうことかって？
それはこういうことです。
超高級レストランに行った場合は別だけど
普通～高級な中華レストランに行くと
最初にお茶の入った急須と
お湯の入った急須と
ボールのような入れ物を持って来てくれます。
私は初めて香港で中華レストランに行ったときに
このボールは何だろう？と思っていると
まず香港人の友達がお茶をついでくれたので
ありがとうと言って飲もうとしたら
ちょっと待って！と言われました。
お皿を洗って！と言われて
は・・・？
皿洗い・・・？
と思ったら他のみんなは湯呑みに入ったお茶を
お茶碗に移したり
お箸をお茶の入ったお茶碗に入れて
レンゲでお茶をすくってお箸にかけたりなどして
すごく器用に食器を全部洗っていたんです！
要は熱湯消毒ってことで
お茶で洗っている子も
お湯で洗っている子もいたけど
みんな湯呑みの口をつける所も
ちゃんとお茶碗に入っているお湯につけたりして
全て熱湯消毒していました。
そして洗い終わったお茶やお湯を
そのボールに捨てるんですね。
そうするとレストランの人が
そのボールをすぐに下げてくれるんです。
どうして洗うのか香港人の友達に聞いたら
洗剤が残ってるかもしれないじゃない！
と言われたので
まあとにかく赤ちゃんの哺乳ビンの消毒と同じで
熱湯消毒したほうが安全だという考えがあるみたい。
もっとカジュアルなチャーチャンテン（茶餐廳）でも
お箸をまとめて
出されたお茶のコップの中に入れたり
取り皿を洗っているお客さんもたまにいたから
お皿を洗いたいという気持ちは
かなり根強くあるようです。
もちろんその洗ったお茶は飲まないよ。
ウゲー、飲んだら怖すぎる・・・
普通はチャーチャンテンでは他に飲み物を頼むから
そのお茶はなくても大丈夫なんです。
中華レストランに行く度に何回も洗っていると
だんだん慣れてきて
１０人分のお皿でも１人でどんどん洗ったりできます。
お箸なんかは何人分かまとめてやった方が速いから
ありがとう！とか言いながら一人に渡して
一人がまとめて熱湯消毒することが多いです。
そのときに出されるボールは
蒸しエビなんかを手でむいて食べたときに出て来る
フィンガーボールとしても使われることがあります。
特に透明のガラスのボールはね。
そのときはお茶にレモンが浮いていることが多いけど
香港人の友達は日本人は知らないだろうと思って
「レモンティーだよ。」とか冗談を言ったりするから
気をつけてね。 😉
プーアール茶（普洱茶）は油や脂肪を溶かす作用があるから
油のついた指を洗うのに最適で
よくフィンガーボールに入れられています。
ということで
中華レストランに行ったら
まず最初に熱湯かお茶で食器を洗ってね。
お湯をくぐらすと言ったほうがいいかな。
食器を洗ってみんなにお茶をつぎ終わると
急須のお湯やお茶はすぐになくなるけど
フタをずらして置いておけば
それがお湯を入れて下さいっていう合図だから
またどんどんお湯を足してくれます。
たまにまだ洗い終わっていないのに
ボールにお湯やお茶がある程度入っていると
もう洗い終わったと思って持って行かれそうになるから
ちょっと待って、まだここにお湯が！
なんてジェスチャーででも言えば
おお！と気づいて待ってくれます。
でも台湾人や日本人などは
洗わない人もいるので
そういうテーブルはいつまでもボールが空なままだけど
食事が始まる頃までには
この人達は洗わないんだなと思われて
その空のボールも下げられます。
私は洗う派だけど
それはその人の自由です。
香港人はほとんど洗います。
特に年配の人のほうが
そういう習慣が根強いです。
子供なんかはままごとみたいだから
喜んで洗ってるけどね。
あっついから気をつけてねと
よく言っている私です。 😛
香港で飲茶なんかに行ったときは
やってみるのもおもしろいよね。
ま、気持ちの問題ってところもあるけどね。
香港人のみんながどうやって洗うのか
見ながらやるのも楽しいです！
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